「――っはうッ!」
お尻の穴を指先でそっと撫でられた途端、
大きな声が漏れてしまった。
【史乃】
「ん、ぅ……平気、痛くないよ……
ただちょっと、びっくりしただけ……」
『痛かったか?』と心配そうな顔をするにぃに、
私はなんとか微笑んで見せようとしたけれど……
どうしても、不安を隠すことが出来なかったみたい。
にぃは気づかうような眼差しで、
じっと私のことを見ている。
【史乃】
「あっ、本当に大丈夫だからね」
だから、何かを聞かれる前に先回りして、そう答えた。
【史乃】
「痛いとか怖いとかじゃなくて……ドキドキしてるの」
私がそう言うと、にぃは苦笑いしながら、
ツンと私のお尻の穴をもう一度突いてくる。
【史乃】
「んんっ、んぅ……しんちゃん、
また、いきなり触ったぁ……っ」
びくっとお尻が震えて、思わず恥ずかしい声を
出してしまった。