【Story】

「実は父さん、
魔王だったんだよ」

「……はい?」

主人公・木暮真央は、
少々ヘタレなところは
あるものの、おおむね
普通の男子学生。
しいて普通と違うところ
を挙げるとするならば、
このおちゃらけ親父の
存在くらいか。
 今日も今日とて、
目覚めからくだらない
冗談につき合わされ、
頭痛がする。

 ……だがしかし!!

痛む頭に触れてみれば
いつの間にか
立派過ぎる角が生えて
いるじゃないかッ!?

「か、母さ〜〜んっ!?」

「母さんも実は勇者
だったんだぁ♪」

「ぎゃ〜〜
母さんまでッ!?」

 青天の霹靂。

「だからオマエ、
跡を継げるように
頑張ってきてくれ」

 抗議も聞かず、
話を進める
おちゃらけ親父。

「頑張ってきてくれって、
いったいどこに――って、
えええッッ!?」

不意に足元が裂けて
真央は奈落へと
落ちてしまう。







 目を覚ますと、
そこは――。

「……保健室?」

自分の通っていた学園
とは少しだけ違う風景。

真央の顔を覗きこんだ
褐色の肌と長い耳をした
少女は微笑んで言った。

「お待ちしておりました、
魔王様」


日常と非日常が
混在する
不思議な場所
『神立トリニアス学園』。
突然、転入することに
なったクラスは
主人公以外は全員女の子。
しかも角や翼が
生えていたりする以外は
とびっきり可愛い女の子
ばかり!

そんな彼女たちの中に
魔王候補生として
迎え入れられた主人公の
まったく新しい
学園生活が今、
幕を開ける!

戻る